レンガの家を建てたい!メリット・デメリットとは

注文住宅を検討中の方の中には、レンガの家を希望している方も多いかと思いますが、レンガの家は優れたデザイン性だけでなく様々なメリットがあります。一方で、メリットだけでなくデメリットも存在するので注意が必要です。
レンガの家のメリットとしてまず挙げられるのは、外壁のメンテナンスが必要ないことです。一般的な住宅に採用されているサイディングやコンクリート、モルタルといった外壁材の場合、定期的なメンテナンスが必要です。例えば、サイディングの中でも窯業系?サイディングは、7~8年程度のサイクルでメンテナンスを行う必要がありますが、レンガの場合はメンテナンスを行う必要がありません。そのため、ランニングコストを抑えることができますが、むしろ年月が経過することで独特の味わいが生まれていくという特徴があります。
加えて、耐熱性や蓄熱性に優れるというメリットもあります。レンガは、内部に無数の気泡を備えており、この気泡によって外部の熱が室内に伝わりにくくなるので、夏は涼しく冬は暖かい住宅を実現することが可能です。また、レンガの家は地震に弱いというイメージを持っている方も多いかと思いますが、中空積み工法で建てることで高い耐震性が得られます。この工法は、外壁をレンガの壁で覆っていくもので、建物にレンガの重みが加わることがないので、高い耐震性を実現することができます。
以上が代表的なメリットとなりますが、一方で通常の住宅と比べて費用が高くなりやすいというデメリットがあります。レンガの家を建てるためには、職人が一つ一つ積み上げていく必要があるため、工期が長くなりがちです。工期が長くなるということは、それだけ人件費もかかるのでトータルコストが高くなってしまいます。
また、蓄熱性の高さはメリットにもなりますが、デメリットにもなります。冬場は良いのですが、夏場は日中に蓄えられた熱が夜になっても放出されないというケースが少なくありません。外気温が下がっても家の中が暑い状態が続くことも多く、熱中症になるリスクが高まるので冷房機器を適切に使うなどの対策が必要です。その他にも、一般的な住宅と比べてリフォームするのが難しいことや、依頼できる住宅メーカーが限られるといったデメリットもあります。
このように、レンガの家にはメリットとデメリットの両方が存在します。そのため、メリットだけでなくデメリットについても十分に理解した上で計画を進めましょう。

