心地の良い平屋にするポイントとは
日本で戸建て住宅と言えば二階建てが主流ですが、最近は平屋を選択する方が増加傾向にあります。平屋は、家族全員がワンフロアで生活することになるため、家族間のコミュニケーションが自然に増えますし、二階建てよりも地震に強く、バリアフリー化が容易といったメリットがあります。加えて、外壁塗装などの際に足場を組む必要がないので、メンテナンスコストを抑えることも可能です。
一方で、同じ床面積でも二階建て住宅よりも基礎部分が増えるので、建築コストが高くなるというデメリットがあります。坪単価で比較した場合、一般的に平屋は二階建て住宅よりも10万円ほど高くなってしまうので注意が必要です。
また、心地良く暮らせる平屋を新築で建てるには、採光を意識する必要があります。平屋は、二階建て住宅と比べて室内に自然光を取り入れるのが難しいというデメリットがあるため、窓の設置を工夫して十分な量の自然光を確保することが大切です。ただし、闇雲に窓を設置してしまうと、周囲の目が気になってカーテンが開けられなくなる恐れがあります。カーテンを開けられないということは、自然光だけでなく風も取り入れられないので、風通しが悪い住宅にもなってしまいます。そのため、窓の設置はしっかりと住宅メーカーと相談した上で決めるようにしましょう。なお、建物の中心部分に中庭を設ければ、周囲の目を気にしてカーテンを閉めっぱなしにする必要がないので、多くの部屋に自然光を取り入れることができますし、窓を開けることができるので風通しを良くすることも可能です。
加えて、平屋は間取りの自由度が高いというメリットがありますが、奇抜な間取りにしすぎると生活しにくくなってしまいます。そのため、間取りを考える際は生活動線を十分に考慮することが大切です。ちなみに、二階部分がない平屋は天井を自由に設計することができるので、おしゃれで開放的な空間を作りたいのであれば天井を高くすることをおすすめします。
さらに、リビングやダイニングに大きな掃き出し窓を設けて、その先にウッドデッキを設置するのもおすすめです。特に、25坪以下の場合、リビングやダイニングが狭くなりがちですが、ウッドデッキがあれば空間を広く使うことができますし、おしゃれな平屋になります。また、ウッドデッキは子供の遊び場になるほか、天気が良い日に日光浴したりお茶を楽しんだりするなど様々な使い方ができるので、新築で平屋を建てるのであれば是非設置を検討してみてください。
